HOME > まだある。昭和食堂 > 愛知県民限定!? 喫茶ユキのイタリアンこそ懐かしい

まだある。昭和食堂

9月11日のメニュー

愛知県民限定!? 喫茶ユキのイタリアンこそ懐かしい

by ガッキー

̋L͂ĂȃubN}[Nɒlj

過去3回に渡る「懐かしいナポリタン探し」の記事を読んで、何か違和感を覚えた。さいとー氏が言うような懐かしさを、さほど感じないのだ。なぜだろうと、ナポリタンに関する記憶を辿ると......。分かった、ボクが愛知県人だからだ!

愛知県で育った人にとって、過去の記事で紹介されたナポリタンには「決定的に不足している」ものがあるはず。「鉄板皿」と「溶き卵」だ。アツアツに熱した鉄板皿に溶いた卵が敷いてあり、その上にケチャップ味のスパゲティが載ってこそ、ナポリタンなのだ。鉄板皿の上でジュージューと焼ける卵とスパゲティ。湯気とともに、ケチャップが焼ける香ばしい香りが立ち上る。嗚呼、思い出しただけでも辛抱たまらん! 居ても立ってもいられず、遅めの夏季休暇を取って愛知県に帰省した。

喫茶ユキのショーケース。味噌カツもあるでよ

やってきたのは、名古屋市名東区の喫茶店「喫茶ユキ」。超レトロな外観は、喫茶店というより食堂といった佇まい。店先のショーケースも年季が入っていて、目指す鉄板皿スパゲッティのサンプルも置かれていた。このサンプルを見てハタと思い出した。そうだ、愛知県ではナポリタンではなく「イタリアンスパゲティ」と呼ぶんだった。そして、この喫茶ユキこそがイタリアンスパゲティの発祥地だということも。

懐かしさで食欲倍増! 店に飛び込み、イタリアンスパ(650円)を注文。しばらくすると、ジューという具や麺を炒める音がして、続けてシャカシャカと卵を溶く音が聞こえてきた。これが聞こえると、もうすぐた。ボクの消化器官の準備もOK! ついに、待ち焦がれたナポリタンイタリアンスパゲティが登場。

鉄板皿からもくもくと立ち上る湯気の向こうに、ジュージュー、パチパチと音を立てるケチャップ味のスパゲティと、その下に敷かれた溶き卵が見える。具は、豚肉、モヤシ、ピーマン、タマネギ、グリンピース、真っ赤なウインナー。懐かしのイタリアンスパゲティを目の前にし、昔に食べたときのことを思い出す。そういえば、卵が半熟のうちに麺をからめて食べるのが好きだったなぁ......。でも、今回は写真を撮らないといけないので、少しおあずけ。「固まっちゃうよ~。早くしないと固まっちゃう」と、喫茶店で1人あせりながら撮影。ああ、もういいや。もう食べましょう!

イタリアンスパ(650円)

ケチャップで味付けされたスパゲティは、少し酸味のある甘口。やわらかい麺に紛れて口に入ってくるモヤシのシャキシャキした触感が、心地いいアクセントになっている。食べ進めるうちに、ケチャップ以外にも甘みの要素があることに気付いた。キャベツの千切りが入っていて、甘みを加えているのだ。

イタリアンスパゲティは鉄板皿に盛られているので、おしゃべりをしていても最後までアツアツで食べられる。だから女の子にもオススメの一品だ。ボクは1人で来たので、黙々とほおばったけど。鉄板皿で少し焦げた麺が香ばしくて、これまたウマイんだよな、と独り言。

食後のアイスコーヒー(名古屋らしくツマミ付き)で一息付いていると、「溶き卵のアイデアはどこから?」という疑問がよぎったので、お店のおばあちゃんに聞いてみた。すると、考案者のご主人が1年前に亡くなったので分からないとのこと。ご主人が亡き現在は、おばあちゃんが調理、長男のお嫁さんが接客を担当し、お店を切り盛りしているという。

帰京後、どうにも気になったので、イタリアンスパゲティ誕生の経緯を調べてみた。喫茶ユキの開業から2~3年後、ご主人がイタリア旅行をしたときのこと。友人とおしゃべりしながらスパゲティを食べていたら、あっという間に冷めてしまった。このままでは、おしゃべりをする場所である喫茶店で出すには問題がある。だが、ローマでステーキを食べた際、鉄板皿を見てひらめいた。鉄板皿を使えば、おしゃべりしても最後までアツアツで食べられる。こうしてイタリアンスパゲティが生まれたそうだ。こういう合わせ技的思考って、愛知県民ならでは!? うーん、愛知に生まれて良かったァー!

【喫茶ユキ その他のメニュー】
ミートスパ (650円)
インディアンスパ (650円)
カレーライス (650円)
すきやき定食 (700円)
ハンバーグ定食 (700円)
みそかつ定食 (700)
※各スパゲティは+100円でライスを付けられる

【店舗データ】
住所: 愛知県名古屋市東区葵3-17-42
電話: 052-935-1653
営業: 8:00~19:00
休業日: 土曜日
大きな地図で見る

カテゴリ

ナポリタン 喫茶店 愛知県名古屋市 
« 前の記事へ 次の記事へ »

トラックバックURL
http://www.showanavi.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/2548

コメント
名前
電子メール
URL
コメント