
平成25年(2013年)に修復が完了し、新しく生まれ変わる歌舞伎座(東京都中央区銀座4-12)の完成予想図が松竹株式会社、株式会社歌舞伎座の両社から5日に発表された。
完成予想図では、長年親しまれてきた瓦屋根や唐破風、欄干などの特徴的な意匠をはじめ、昨年4月に閉場した歌舞伎座のデザインが多く残されている。地下1階~地上4階の劇場部分は従来の客席数、舞台の大きさもほぼ同規模になる予定だ。
併設する地上29階建てオフィスビルは銀座の街並みとの調和を目指した。歌舞伎座を引き立てる背景となるよう、日本建築の捻子連子(ねりこれんじ)格子をモチーフにしている。また、災害時には地下広場や客席が約3千人を帰宅困難者の一時避難場所として利用できるという。
歌舞伎座は明治22年(1889年)に開場して以来、過去3度増築と改修を行っている。関東大震災や空襲の被害も受けた。再び東京の顔として生まれ変わり、長く愛される続けることを期待したい。【大高利文】