
群馬県の四万温泉を代表する老舗旅館「積善館」(元禄7年創業)が、名湯「元禄の湯」を手軽に利用できる日帰りプランを開始した。
「元禄の湯」は、昭和5(1930)年建築の大正ロマネスク様式を用いた内湯で、高い天井とアーチ型の窓、5つの湯船が醸し出す大正ロマンの雰囲気が人気だ。文化財としての価値も高く、国登録文化財や県近代遺産に認定されている。源泉かけ流しの温泉の成分はナトリウム・硫酸塩泉で、肌のコラーゲン成分の活性化作用が期待でき、カルシウム成分は心の鎮静作用もあるといわれている。
今回開始した日帰りプランは、「元禄の湯」や混浴の岩風呂での入浴と館内お食事処「積善や」での昼食をセットにしたもので、昼食をとると通常1000円の入浴料が700円になる。
「積善や」の名物料理は、温泉を整腸効果が期待できる飲泉として用いた「温泉釜揚げうどん」(税込1365円)。一晩寝かせた温泉水を用いて麺を練り上げ、温泉で炊きあげた。日帰りプランでの利用の場合は、入浴と「温泉釜揚げうどん」のセットで2000円(税込)となる。
同プランの入浴時間は午前10時~午後4時で、昼食時間は午前11時半~午後3時半。日帰りプラン利用者は、館内の積善館歴史資料館「元禄の間」を自由に見学できる。
「積善館」の本館は、築300年を超える日本最古の温泉建築としても有名で、映画「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋「油屋」のモデルの1つといわれている。ほかにも、吉永小百合さんと西田敏行さん出演の映画「天国の駅」(昭和59年)のロケ地にもなった。【稲垣 章】