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一九世紀の終わりごろには、日本の市場にも炭酸飲料が出まわりはじめた。が、初期の商品には沈殿物があったり、濁っていたりなどの不良品が多く、普及するまでには至らなかったのだそうだ。そんな時代に発売されたのが、サッポロビール社(現サッポロホールディングス社)の前身である大日本麦酒の「シトロン」。これが「リボンシトロン」のルーツである。「健康増進」をテーマに開発され、欧米で体によいとされていた「レモン水」を参考にした柑橘系清涼飲料水だ。シトロンとは薬用に用いられることの多いレモンに似た柑橘類。芳香が強く、香料の原料にもなっている。
「シトロン」の名に「リボン」が追加されたのは一九一五年。「リボン」ブランドの第一弾が「リボンシトロン」だと思われがちだが、さにあらず。「リボンラズベリー」「リボンタンサン」など、さまざまな種類がすでにあったのだそうだ。「リボン」のブランド名は社内で募集で選ばれたもの。高級感のある言葉だということと、当時、若い女性たちの間でリボンが大流行していた、というのも理由のひとつのようだ。
リボンシトロン(サッポロ飲料株式会社)
発売年:1909年
左の「リボンシトロン」は本州で販売、純水を使用した「リボンシトロンAquaClear」(中)、シャンペン調の口当たりと柑橘系テイストの「リボンナポリンAquaClear」(右)は北海道地域限定の商品だ。しばらく姿を消していた「リボンちゃん」は2005年に復活。缶やボトルのラベルを飾っているリボンシトロン(左からリボンシトロン、リボンシトロンAquaClear、リボンナポリンAquaClear)

