HOME > 「まだある。」情報局 > 立ち読み > 明治製菓のフルーツ缶

「おやつ編」では「SANYO」のフルーツ缶を紹介したが、個人的にはさらに懐かしいのがこの明治製菓のフルーツ缶シリーズ。同社ホームページのカタログにも掲載がなく、開発時の資料も残っていないのだが、とにかく「まだある」のである。
赤字に黄色い縁取りの「MEIJI」のロゴ、ななめに入った大胆な青ライン、そして細密な果物イラスト。まったく昔と変わらない懐かしい缶だ。お中元やお歳暮などでももらったが、むしろこの缶は「町中でよく見かけた」という記憶がある。捨ててあった空き缶とか、あと、あれはなんのためだったか、その昔、板塀の支柱のてっぺんに缶をかぶせている家が多数あって、その缶がたいてい明治のフルーツ缶だった。紙製のラベルがはがれかけてボロボロになっている状態のものが、多数記憶のなかに沈んでいる。また、かつての果物屋さんの奥にはお見舞い用(?)のカゴ入りフルーツ盛り合わせが売られていたが、それの缶詰バージョンなんてものもあって、明治の缶が優美なカゴに積まれ、誇らしげにリボンをかけられていた。
明治製菓のフルーツ缶(明治製菓株式会社)
発売年:1937年
明治の缶詰にはスイートコーンやゆであずきなどもあるが、フルーツだけをピックアップすると全12種。価格は179円(黄桃、アンズ、洋ナシ)から483円(白桃)まで。「フルーツみつ豆」や「フルーツポンチ」、さらに言葉の響きが懐かしい「フルーツパーラー」なる商品も揃っている明治製菓のフルーツ缶(左からパインアップル、みかん、黄桃)
