HOME > 「まだある。」情報局 > 立ち読み > グリコ ワンタッチカレールー

カレーのパッケージのなかでは、もっとも強く記憶に残っているのがこの「ワンタッチカレー」の箱だ。赤と黄色のタータンチェックを背景に、満面の笑みを浮かべる
外国人のコックさん。イヤでも子ども心に残る印象的なデザインだ。箱のなかにはルーのほかに「かおり袋」「からみ袋」という銀色の小袋が入っていて、ちょっと特別な感じがしたのを覚えている。このタイプは一九六五年に発売されたのだそうだ。
ところで、子どものころから「ワンタッチ」の言葉が気になっていた。いったいなにが「ワンタッチ」なのか? 発売時の新聞広告を見ると「けずらずにすぐとける」というキャッチコピーがデカデカと書かれている。実は、一九六〇年当時、固形のカレールーは大きくて硬いブロック状のものしか存在しなかった。これを包丁で削って使ったのだそうだ。必要な分だけパキッと折れるプレート状のタイプは、この商品がはじめて。だからこその「ワンタッチ」なのである。その後、すぐにこの方式はスタンダードとなり、画期的な工夫はあっという間に「あたりまえ」になってしまった。
グリコワンタッチカレールー(江崎グリコ株式会社)
発売年:1960年(2001年)
「ワンタッチカレールー」はリニューアルを繰り返しながら1990年まで販売された。2001年に発売時のパッケージで甘口が、翌年に辛口が復刻。全国のぐりこや限定の商品だが、グリコネットショップで通販も行っている。

