HOME > 「まだある。」情報局 > 立ち読み > エースコックの即席ワンタンメン

エースコックの看板商品であり、ロングセラー即席麺の代表でもある。発売以来四十余年、パッケージのイメージも、スープの「松茸風味」も、麺にワンタンの皮だけがはりついている独特の商品形態も、知らない人が見るとけっこうショッキングかもしれない「ワンタンには肉をつつんでいません」という注意書きも変わっていない。
六〇年代初頭、エースコックは新製品がなかなか市場に定着せず、苦慮していた。そんなある日、社員のひとりがなんの気なしにワンタンの皮をラーメンのなかに入れて食べてみた。食感の違いがおもしろい。この偶然が「ワンタンメン」開発のきっかけとなった。大きな特徴である「松茸風味」のスープの誕生もまったくの偶然。調合に悪戦苦闘していた担当者が、目の前の棚にあった「松茸フレーバー」の粉末を試しに加えてみた。これが社長に大ウケだったのだそうだ。ふたつの偶然から生まれた「ワンタンメン」は、発売と同時に爆発的ヒットを記録。カップ麺が主流となってからも多くのファンに支えられ、この二〇年間の出荷数はほとんど落ちていないという。
エースコックの即席ワンタンメン(エースコック株式会社)
発売年:1963年
「ワンタンメン」の命名は社長。「『ン』が3つもつくから運がいい」という理由によるらしい。かつては「ワンタン+ラーメン2倍のおいしさ」「松茸の香り」というキャッチが袋に書かれていた。また、袋に透明窓をつけて中身を見せる手法は、この商品が業界初(現行の商品に窓はない)
