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「まだある。」を立ち読み

ミルメーク

ミルメーク よく上の世代の方々から「とにかく給食の脱脂粉乳は激マズだった」という話を聞かされるが、残念ながら(?)筆者世代は未体験である。給食の牛乳が脱脂粉乳から普通のビン牛乳に変わったのは六〇年代後半。子どもたちはさぞかしよろこんだことと思うが、ひとつ問題があった。脱脂粉乳は普通の牛乳より栄養価が高い。ビン牛乳に変わることで、カルシウムやビタミンが不足することになってしまうのである。
給食関係者からこれについて「どうしよう?」と相談されたのが、現・大島食品工業副会長の大島和男氏。「考えてみます」と研究を開始、牛乳にリン酸カルシウムを入れるなどの数々の実験を行ったが、どれも「まずくてダメ」だったのだそうだ。そんなとき、自分の子どもが買ってきたコーヒー牛乳を見てひらめく。そして誕生したのが、牛乳をカルシウム入りコーヒー牛乳に変えてしまう魔法の粉、「ミルメークC」。その後、シリーズ化される「ミルメーク」の第一弾である。発売と同時に爆発的ヒット、ピーク時には月産九〇〇万袋を記録するほどで、あっという間に全国に普及した。

ミルメーク ミルメーク(大島食品工業株式会社)
発売年:1967年

市販用パッケージ(中身は給食用と同じ小袋)。現在はバナナ(1997年)やメロン(99年)もある。上の写真の液体タイプ(78年)はテトラパック牛乳用。先っぽをストローの穴に刺して液を注入する。最初にコーヒーが発売され(67年)、つづいていちご(69年)、ココア(72年)が登場した

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