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「まだある。」を立ち読み

ストロベリーチョコレート 1967年

ストロベリーチョコレートチョコレートのもっともベーシックなスタイルはもちろん板チョコだが、板チョコをそのままガリガリかじった、という記憶はほとんどない。食べたのはもっぱら「マーブルチョコレート」や「チョコベビー」、「コーヒービート」のように食べやすく加工されたものばかり。唯一の例外がこの「ストロベリーチョコレート」だった。

 当時の子どもたちにとって、「イチゴ味」は「おいしい」の基本。今のようにお菓子の味のバリエーションが多くなかった当時、「イチゴ味」「オレンジ味」の二種のラインナップで売らる商品がやたらと多かった。「イチゴ味」といっても、ほとんどが「イチゴと思おうと思えば思える」という、クスリくさい香料の風味なのだが、それでもたいていの子が「イチゴ味」を好んでいたと思う。だが、「ストロベリーチョコレート」は本当の「イチゴ味」。イチゴのツブツブまで入っていて、当時、ここまでリアルな「イチゴ味」はほかになかったと思う。手元に一九七〇年の雑誌広告があるのだが、思わず納得のキャッチコピーは「一年中をイチゴの季節にしました」。

ストロベリーチョコレート(明治製菓株式会社)
発売年:1967年

旬の朝摘みイチゴをたっぷり使ったストロベリークリームを、ミルクチョコでサンド。「大人の嗜好品」という感じの板チョコのなかで、この華やかで美しいパッケージも印象的だった。今もかつてのデザインをほぼ踏襲(当時の商品名は「明治チョコレート〈ストロベリークリーム〉」)。

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