HOME > 「まだある。」情報局 > 立ち読み > ウイスキーボンボン 1961年

幼少期にはよく見かけたお菓子だが、最近はほとんど目にしない。七〇年代当時はスーパーなどでも売られていたし、ちょっと高級な箱詰めのセットをお遣いものでもらうことも多かった。当時は本物のウイスキーボトルに似せた渋いデザインのものが多く、「お父さん向けチョコ」という印象。「お子様はご遠慮ください」みたいなことが書いてあったが、もちろん遠慮などしない。ビンの首をかじりとり、チューッと中身を吸う。のどがカーッと熱くなってゲホゲホとせきこんだりするのだけど。
紹介するのは、スイーツメーカーの老舗、モロゾフの商品。同社によれば、「ウイスキーボンボン」はとにかく手間がかかり、大量生産が困難。今では製造するメーカーも少なくなっているらしい。製法には、「砂糖の結晶の中にウイスキーを閉じ込める方法」「チョコのシェルにウイスキーを流し込む方法」「洋酒に漬け込んだチェリーなどを砂糖でくるみ、チョコレートをかける方法」などがある。これまでに同社はそれぞれの方法でつくってきたが、現在は砂糖の結晶を使う方法で生産している。
ウイスキーボンボン(モロゾフ株式会社)モロゾフ製の現行品は、こんな優美なパッケージで売られているのだ。ちょっとしたプレゼントにはピッタリで、価格もリーズナブル。香りたかい本格的なチョコが使用されているのはもちろんだが、中身のウイスキーも本格的。本当に「お子様はご遠慮ください」という大人の味わいである
