HOME > 「まだある。」情報局 > 立ち読み > スイスロール 1958年ごろ

ロールケーキの代名詞的存在、というより、日本全国にロールケーキなるものを知らしめた商品である。もっとも熱く語るのは、おそらく筆者世代よりひとまわり上の人々だろう。ケーキがなんらかの「特別な日」のためのお菓子だった時代に発売され、そのボリュームと手頃な価格でまたたく間に一般家庭のおやつとして普及した。
兄弟の多い家庭であれば、カット時に必ず深刻な「領土問題」が発生していたと思うが、筆者のようなひとりっ子の家庭には少々大きすぎた。持てあますことを恐れた母親はほととんど購入しなかったが、クラスメイトの「お誕生日会」には必ず登場する定番のお菓子だった。なので、筆者の記憶のなかの「スイスロール」は、「フィンガーチョコレート」などとともに紙皿に盛りつけられているイメージなのである。
もともとは本当にスイスでつくられたお菓子で、イギリスではティータイムケーキとして古くから親しまれていたそうだ。大ヒットを受けて、ヤマザキでは発売から六年後に量産ラインを確立、今ではさまざまな味のバリエーションが展開されている。
スイスロール(山崎製パン株式会社)定番のバニラ、コーヒーのほか、抹茶、イチゴなどがある。どうせなら毎年恒例「ヤマザキ 春のパンまつり」でもらえる「白いお皿」で食べたい
