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「まだある。」を立ち読み

ミックス投げテープ(クモの巣) 1968年ごろ

ミックス投げテープ 「『まだある』わけがない」とハナから決めつけていた商品である。玩具問屋でふいに再会したときにはかなり狼狽してしまい、気づいたら四八袋も大量購入していた。

 通称、「クモの巣」。上手に投げるとブワッとクモの巣状に広がる紙テープだ。「赤影」や「サスケ」の影響で「忍者ごっこ」がポピュラーな遊びだった当時、プラ製手裏剣、煙玉(煙幕花火)と並ぶ必須の「忍者ツール」だった……のだが、そういえば、どうしてこれが「忍者ツール」とされていたんだろう? クモの巣を武器にする忍者のヒーローなんていたっけ? 投げ方にはコツが必要で、幼児にはちょっとむずかしい。失敗すると「ただの紙クズ」なので、投げる前はかなり緊張したものだ。
 製造元は玩具ピストルの定番火薬「カネキャップ」のカネコ。火薬玩具の老舗メーカーがなぜ? と思ったが、同社の主力商品はパーティークラッカー。クリスマス会やお誕生日会などでパン! と鳴らす三角錐のアレだ。実はこの「クモの巣」、パーティークラッカーの中に入っているカラフルな紙テープを流用したものなのだそうだ。

ミックス投げテープミックス投げテープ(クモの巣)
(株式会社カネコ)
発売年:1968年ごろ

1回投げたら再使用不可のおもちゃなので、忍者ごっこの最中にも「ここぞ」という場面にしか使わなかった。カネコはこの古典的商品のほかにも、多種多様な投げテープを製造している