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「まだある。」を立ち読み

ソフトグライダー 1973年

ソフトグライダー 上の世代には「竹ヒゴを火であぶって飛行機をつくった」という人も多いが、我々の時代、そうした飛行機は完成品、もしくは半完成品キットとして駄菓子屋で売られた。よく見かけたのは、布製の緑色の羽に日の丸がついたタイプ。「蚊みたい」でいまひとつ魅力を感じなかった。小学校に入学してすぐ、この「ソフトグライダー」が登場。ゴム動力もないのに驚くほどよく飛び、たちまち飛行機玩具の代名詞となる。

 「なぜあんなによく飛ぶのか?」を製造元の社長さんにたずねてみた。航空力学についての複雑なお話は二割ほどしか理解できなかったが、とにかくこの社長さん、「父親も同じ仕事。生まれたときから飛行機屋で育った」の言葉とおり、飛行機一筋。中国産の「飛ばない飛行機」が叛乱するなか、「安くてよく飛ぶ」を基本理念に、ほぼ一人で研究と開発を続けてきたのだ。「唯一の純国産飛行機」を世に送り出す一方、飛行機を飛ばす楽しさを現代っ子たちにも伝える「飛行機教室」なども開催しているそうだ。『華麗なる飛行機野郎』なんていう映画のタイトルを思い出してしまう。

ソフトグライダー(ツバメ玩具製作所)
発売年:1973年代

実機をモデルにフルカラーで彩色、というデザインも画期的だった。飛行機の機種については昔も今もさっぱりわからないが、当時は「顔の描いてあるヤツ」ばかり選んで買っていた覚えがある。機種は随時変更されるが、基本の構造は昔のまま。改良の余地がないほど完成された設計なのだ

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