HOME > 「まだある。」情報局 > 立ち読み > アイスクリームガム 1970年代なかば

正式にはなんと呼ぶのか知らないが、一連の「ボタン押しガム」(地元の子どもたちはこう呼んでいた)の元祖。紙製の箱に玉ガムが入っていて、下部のボタンを押し込むとコロコロッとカラフルなガムが転がり落ちる。自分の手で機械(バネ仕掛けの紙の箱だけど)を操作し、購入する。これだけのことが、小さな子どもにとっては大きな魅力。単に玉ガムを駄菓子屋のおばあさんの手からから買うのとは、まったく違うのだ。「あのボタンが押したいっ!」というだけで、何度もやってしまうのである。
駄菓子屋の定番商品だが、個人的には「市場」(スーパーの前身みたいな屋内商店街)の中にあったお菓子屋さんで、この黄色いボタンを押しまくった。駄菓子屋ではなく、メジャー商品を中心に扱うお菓子屋さんである。駄菓子屋の減少はよく嘆かれるが、こうした「街のお菓子屋さん」も減っている。むしろ駄菓子屋よりも少なくなっているような気がする。当時は玩具などでも「お菓子屋さんごっこセット」的なものがよく売られていたが、もはや「ごっこ」も成立しなくなってしまった。
アイスクリームガム(株式会社リリー)
