HOME > 「まだある。」情報局 > 立ち読み > 亀の子束子(たわし)

発売はきっかり一世紀前。まさにロングセラーの王道、「まだある」なんて言ってしまうのが失礼なほどの(まあ、どの商品に対しても失礼なのだが)定番商品である。
「発明」したのは西尾商店初代社長の西尾正左衛門氏。ある日、商っていた靴ふきマットに欠陥が見つかり、その返品の山を前に途方にくれていた。が、妻のやすさんが返品のマット(棕櫚(しゅろ)製の棒)を折り曲げ、それで障子のさんなどを洗っているのを目にしてピピッとひらめいてしまう。これが「新しい道具」誕生の瞬間。ほどなくして、ほぼ現行品と同じモノを開発。「カメに似てる!」ってことから「亀の子束子」と名づけたら大ヒット。まったく、人生ってのはわからないものである。
「亀の子束子」の原料はスリランカのココナッツ椰子。椰子の実の殻を繊維にほぐし、これを針金に巻き込んでひとまず「棒状の束子」をつくる。ここまでは機械作業だが、この「棒」をギュッと曲げ、縄をかけて「亀の子」型に整えるのは完全な手作業。その「技」のスゴさ、実際に束子を手にとってよーく見てみると実感できるはず。
亀の子束子1号(株式会社亀の子束子西尾商店)
発売年:1907年
価格:262円
パッケージにはカメの「すかし」模様入り。こちらは緑パッケージの棕櫚製(しゅろ)(283円)。ステンレスやフッ素加工など、キズつきやすい製品も洗浄可能
