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「まだある。」を立ち読み

BIC多色ボールペン

BIC多色ボールペン BICの2色、および4色ボールペン。色分けされたボタンでカチカチと芯を切り替えるおなじみのペンである。「オレンジビック」同様、昔から見慣れている筆者世代は「いかにも事務用」というイメージを持ってしまう筆記具だが、これまたよく見ると非常にエレガントかつキュートなデザイン。ツートーンのカラーリングも、クリップ部分や切り替えボタンの形状も、そして頭に付いている意味不明の小さなボールも、「これしかない!」という感じの完璧なフォルムなのである。
 ちなみに、頭の丸い部分にはちゃんと用途があり、電話をかける際、この部分をダイアルの穴に突っ込んで回すようにデザインされている……という噂がある。確かにヒッチッコックなんかの映画に出てくる新聞記者がメモを片手に電話をかけるとき、いかにもやりそうな仕草だ。やはり魅力的な道具には、こういう何気ない工夫が細部に施されているものなのである。と感心して、一応、メーカーに裏取りをしてみたところ、「いやぁ、そういうお話は初めて聞きましたねぇ」と鼻で笑われてしまった。

BIC2色ボールペン 4色ボールペン(ビック廣済堂株式会社)

発売年:1970年(4色の発売年。2色は不明)

価格:2色250円、4色350円

2色ボールペンの方は資料がなく、メーカーも正確な発売年を把握していない。軸色は4色ボールペンのみ2種類あり、定番の速記用(1mm)はブルー、細字用(0.7mm)はオレンジ。2色ボールペンにも速記用、細字用があるが、なぜか軸色はブルーのみに統一されている

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