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「まだある。」を立ち読み

Qちゃんチーズ

Qちゃんチーズ カマンベールだ、モツァレラだ、レッドチェダーだなどと世間がゴタクを並べるようになる以前、チーズといえばプロセスチーズ。チーズの種類について語る場合も、味や原産国がどうのではなく、あくまで「形状」の問題に終始する。つまり、包丁で切って食べる箱入りの四角いチーズか、三角の6Pチーズ、それを長方形にしたようなベビーチーズ、スライスチーズ、少し遅れてキャンディ型チーズ(明治の「チーズキッス」など)、いまだになんのメリットがあるのかわからないストリングスチーズ(裂けるヤツ。雪印やクラフト)などなど……。
 70年代の子どもたちが最も親しんだのは、給食にもよく出たスティック型チーズだろう。家庭の冷蔵庫にも、この「Qちゃんチーズ」か、そうでなければ円盤形容器に入った6Pチーズが常備されていた。魚肉ソーセージをヒントにしたというスティック型チーズを発売したのは、Q・B・Bの六甲バターが世界で最初。「Qちゃん」以前、すで1960年に初の商品化に成功している。

QちゃんチーズQちゃんチーズ(六甲バター株式会社)
発売年:1970年
価格:546円
透明プラスチックの円筒型ケース、そこに描かれたセーラー服の男の子のイラストも昔のまま。Q・B・Bのチーズは1964年から学校給食用商品も多数発売しており、給食バージョンのスティックチーズ、アルミ包装の四角いチーズもおなじみのはず。ちなみに、日本で最初にスライスチーズを販売したのもQ・B・Bなのだ。

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