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あゝ思い出ごはん

誰の胸にもある忘れられない食事の思い出。
一つの料理とともに人生の大切な場面が蘇る。
あなたの思い出の一品と物語はなんですか?

森 英介(もり・えいすけ) 1939年、徳島県生まれ。
早稲田大学卒業。毎日新聞社に入社し、「サンデー毎日」編集次長、「毎日グラフ」編集長、出版局次長、(株)東京データネットワーク専務を経て、現在コラムニスト、NPO法人ふるさと広報センター代表。著書に『優日雅 夏目雅子ふたたび』(実業之日本社)など。
追悼 森英介さん (「風天 渥美清のうた」著者)

画像  華やかな饗宴のメニューを見れば全てがわかる! 武器を使わない戦争と言われる外交を初めて「食」の世界から読み解いた国際政治ジャーナリストの西川恵さん(写真=毎日新聞専門編集委員、右はファッションデザイナーの森英恵さん)。今年秋にはフランス政府から農事功労賞という勲章までもらってしまった。長い特派員生活で記憶に残る一品は、何だったか?

画像 名前の通りまん丸顔。いつもにこやかなヒゲとメガネの紳士は、傘寿を超えてなお矍鑠(かくしゃく)。作家・評論家の塩田丸男さん(写真)は軽妙洒脱な人間学を説く一方で、食の本も数え切れないほどある。日本全国の山海の珍味を食べ尽くした無類の食いしん坊の「思い出ごはん」とは一体何か?

林田昭慶さん  今風に言えば、ちょいわるおやじ。昔は、ホモ・ルーデンス(遊び人間)と呼ばれたこともある。東京のファッション写真家、林田昭慶(てるよし)さん(写真)は趣味百般「男の隠れ家」の達人である。とりわけ食いしん坊話を始めたら汲めども尽きぬ泉のごとく、その薀蓄はとどまるところを知らない。

画像 少年のような柔和な笑顔にわかりやすい話。和食の達人として人気の野崎洋光さん(写真)は、東京南麻布の日本料理店「分(わけ)とく山」の総料理長である。話題のミシュランガイドで一つ星が付く以前から予約は数ヶ月待ち。40冊を超える著書に加えて、テレビなどでも引っ張りだこ。気鋭のプロの心に残る「思い出ごはん」は一体何だろう? ヤボを承知で聞きに行った。

画像 「俳句の本来は俳諧、滑稽(こっけい)にあり」。
 NHK・BS放送の人気番組「俳句王国」の元司会者で俳人の八木健さん(写真)は、かねて持論の滑稽俳句の復興に向けて大車輪の毎日。シャワーのごとく作る俳句は一句2分。怒涛のごとく句集を出し、本を書き、選者を務め、講演会をこなす。「思い出ごはん」も滑稽俳句で綴ってもらった。
画像  学童疎開-。今どきの若者にはとんと馴染みのない言葉だろうが、シニア層にとっては戦争を語るときのほろ苦いキーワードの一つ。太平洋戦争の末期、大都市の多くの子供たちは、空襲を避けて集団で農村部に避難させられた。東京のNPO法人「大豆100粒運動を支える会」代表幹事、山下啓義(けいぎ)さん(写真)の「生涯忘れられないごはん」は、その学童疎開の最中の出来事である。

画像スペイン在留18年。華やかなフラメンコや闘牛には背を向けて、キリスト教の「巡礼路」などカトリックの世界を撮り続けていた一人の写真家が1昨年帰国した。東京世田谷の池利文さん(写真)。厳しい取材の旅の途中で覚えたスペイン料理を自分流に味付けして今も楽しんでいる。

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 「祖父は40代で軽い脳溢血を患ったこともあって、とても健康に気をつけていました。食事の時はいつも"よく噛みなさい"と言いながら自分もモグモグ、モグモグ、何時までもやっていましたよ」。俳句界の巨星、高浜虚子の孫の一人で神奈川県川崎市に住む経営コンサルタント、高木森二(写真)さんは、威厳の中に愛嬌のあった祖父の姿をよく覚えている。中でも高校受験に失敗したとき、祖父から振舞われた「なぐさめごはん」は忘れられない。

利尻島 北海道の利尻島を初めて訪ねた。飛行機のタラップを降りて後ろを振り向いたとたん、海から屹立して真っ白な雪を頂いた利尻山(1721m写真上、10月19日、西谷さん撮影)が眼前にあった。「おおっ」と思わず歓声を上げたまま、しばらく動けなかった。「利尻富士は一度見ただけで何故か人に自慢したくなる山だ」という本の通りだった。今回は、利尻町立博物館の学芸課長、西谷榮治さん(写真下)の日本最北の国境離島ならでは「思い出ごはん」の話である。

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 アツアツの炊きたてごはんに卵と醤油。ただそれだけで立派な食事になる「卵かけごはん」。近頃は、専用の醤油が売り出され、「卵かけごはんシンポジウム」まで開かれるなど大人気。女優の冨士眞奈美さん(写真)も「食べたい!」となると矢も楯もたまらず、夜中でもごはんを炊くほどの大好物である。


【風天 渥美清のうた】
森 英介 著
映画「男はつらいよ」誕生40周年 / 渥美清13回忌 記念出版
定価1800円(本体1714円) 四六判、上製、304ページ、口絵付
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