戦後を生き抜いた人々の重みが詰まった一曲
── さて、番組中には新曲「ここにいること。」の製作シーンも登場します。どのようにして生まれたのでしょうか?
【玉】 番組を通して出会った人々の言葉を紡いで、歌詞を作りました。これまでの曲も、人との出会いや言葉を紡いで歌詞を書いてきましたが、「ここにいること。」はいままで書いてきたどんな歌詞よりも重みがあります。私自身はもちろん復興の時代を生きていないけれど、取材を通してみなさんの人生が私の中に入ってきて、素直に歌詞にすることができました。歌詞にもありますが、明田先生をはじめ、先輩たちが「泣いて、笑って」作り上げてきたことが歴史の血となり肉となり、いま私は「ここにいる」んだなと、タイトルも驚くほどすんなりと出てきたんです。シンプルなタイトルですが、ありきたりで素朴な言葉だからこそ素敵だなと、しみじみ実感しました。やっぱりカレーライスが一番おいしい! みたいな(笑)。歌手人生において、すごく勉強になる経験でした。
── どのような場面でこの曲を聞いてほしいですか?
【玉】 仕事終わりに熱燗でも飲みながら聞いて、明日もがんばろうって気持ちになってくれたらうれしいですね。プロデュ-サーいわく、私は昭和のにおいがしてたまらないらしいので、八代亜紀さんくらいに思って聞いてください(笑)

玉城ちはる【たまき・ちはる】
昭和55(1980)年生まれ、広島県出身。シンガーソングライター、ホストマザー。女優として活動をスタートし、数々のCMやインディーズ映画、テレビ番組に出演。その後、シンガーソングライターに転身し、平成20(2008)年に1stシングル「針と波紋」をリリース。収録曲「シンカイノハモン」が映画「刺青・背負う女」の主題歌に起用された。ヒストリーチャンネル特別番組「百二十八枚の広島~写真からみつめる昭和の足跡~」の主題歌「ここにいること。」を含む2ndミニアルバム「ここいいること。」が2月23日に発売。











