HOME > 特集 > おこちゃまレトロ文化 第2回 70'sの男の子ゴコロをワシづかみっ!小さな巨人 ミクロマン タカラSF玩具の世界(1)

70'sの男の子ゴコロをワシづかみっ!小さな巨人 ミクロマン タカラSF玩具の世界(1)

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1974(昭和49)年に発売された「小さな巨人 ミクロマン」。身長約10cmの全身可動の人形は、精密さと多彩なラインナップ展開で、SFアニメと特撮ドラマで育った「科学の子」世代を虜にした。アニメなどの原作が存在しないオリジナル玩具なので、自分だけのミクロマン・ワールドを構築することができたのも魅力的だった。

文=初見健一


初代ミクロマン

忘れもしない1974(昭和49)年のある土曜日、7歳の僕は地元渋谷区恵比寿駅前にあった「ジロー」というピザ屋で叔母さんといっしょにお昼を食べた後、「おもちゃ買って、買って、買って!」とねだりまくって同駅前の玩具店「みはし屋」(現在は同じ名称で定食屋になっている)へ直行。「ソフビ人形でも買ってもらおう」というつもりだったのだが、ショーウィンドウの中の見慣れぬモノを見て息をのんだ。

棺桶のようなカプセルに入った手のひらにのるほどの人間。色ガラスのように透き通った体で、手足には精密に作られた関節がある。バギーやバイク、一人乗りヘリコプターなどの不思議な乗りものも各種用意されている。「なんだ、これ?」と思うと同時に、もう「これ買って、買って、買って!」と叔母さんのブラウスの袖を引っ張っていた。これが僕と「ミクロマン」との出会いである。


当初は人形+乗りもののマシーンセットとして販売された。僕が最初に購入したのはオレンジ色の人形と3本脚の変な車(?)の組み合わせ(写真右)

「小さな巨人 ミクロマン」。タカラ(現タカラトミー)が74(昭和49)年に発売したSF玩具で、身長約10cmの(当時としては)精密な全身可動の人形(今でいうところのアクションフィギュア)。別売りの基地や乗りものなど、多彩なアイテムで展開されたシリーズだ。

アニメなどの原作が存在しないオリジナル玩具なので(独自のストーリー設定はあったけど)、各自が好き勝手に自分だけのミクロマン・ワールドを構築することができた。物心ついたころからSFアニメと特撮ドラマで育った生粋の「科学の子」世代を虜にして、発売直後に大ブームとなる。


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