HOME > 特集 > おこちゃまレトロ文化 第1回 魅惑の70年代ケロッグ・ワールド

1963(昭和38)年から、日本の子どもたちの「元気」を支え続けてきた「ケロッグ」のシリアル。多彩なフレーバー、魅力的なキャラクター、そしてユーモラスなオマケの数々で、多くの昭和っ子たちを夢中にさせた。そのドリーミーな世界を、1970年代のラインナップを中心に紹介しよう。

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キュート! コミカル! ストレンジ! 奇妙なオマケの数々

日本で初めてケロッグが発売されたのは1963年。最初のオマケは箱の裏面に印刷された海賊と花嫁のお面で、切り取って遊べるようになっていたそうだ。その後、汽車や自動車など、プラスチック製の小さなオモチャが封入されるようになった。

現在のケロッグにもオマケがつくことはあるが、60~70年代のオマケはそれとはまったく別種のモノだった。R&Lというオーストラリアのメーカーで制作されたというユニークなオモチャは、コンセプトもデザインも色合いも、日本の玩具にはない奇抜なモノばかり。小さな子どもにも強烈に「異文化」を感じさせたのである。

個人的に最も鮮烈に覚えているオマケは、70年代初頭のトーテムポール。目の神、鼻の神、耳の神など、ちょっと不気味でコミカルな神様の顔を集め、縦に連結するとトーテムポールになる、というもの。「是が非でも全部集めなければ!」と思ってしまうような「魔力」があった。

ケロッグのオマケ史を代表する最高傑作といえるのが、世界中にコレクターを有するトントン鳥だろう。これも70年代のオマケで、さまざまな大工道具と鳥を合体させたフィギュア。顔がハンマーになっていたり、くちばしがペンキの刷毛になっているヘンテコな鳥たちの集団だ。

そのほかにも、かなり凶悪な顔をした海賊フィギュアシリーズの海賊紳士、さまざまな動物の上半身・下半身を組み替えて遊ぶクレイジーアニマル、動物の顔となぜかカギを融合させたペットキーなどなど、忘れられないアイテムが目白押しだ。

当時のオマケは、シリアルの奥深くに小さなビニール袋に入れられて埋められていた。取り出す時は、シリアルの中にザバッと直接腕を突っ込んでガサガサとまさぐったものだ。

あれから実に三十数年。今もときおりケロッグを朝食などに食べていると、シリアルに突っ込んだ指先がオマケを探りあてた時の特別な「ワクワク感」をふいに思い出してしまう。


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『時代の旅人』

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