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東京 屋上物語 第3回 松坂屋 上野店

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松坂屋上野店の誕生

松坂屋上野店の開店日は1768(明和5)年4月5日。これは松坂屋の前身である名古屋の呉服商「いとう呉服店」が東京に進出し、上野広小路にあった呉服店「松坂屋」を買収、つまり今風に言えばM&Aを行って営業を開始した日付である。同店は松坂屋の名が長らく上野で親しまれていることを考慮し、この名を残して店名を「松坂屋いとう呉服店」とした。

1907(明治40)年に店舗を改装、1917(大正6)年に新本館が完成したが、5年後の関東大震災で全焼。1929(昭和4)年に再建され、これが現在の松坂屋上野店本館だ。



呉服店からデパートへ

松坂屋は時代に即した数々の取り組みを行い、徐々に呉服店から近代的デパートへと変化していく。上野公園で東京勧業博覧会が開催された1907(明治40)年に行われたのが、「座売り」の廃止。「座売り」とは、店員が客前で商品を並べていく呉服店の伝統的な売り方だ。これに代わって、ショーウインドーを並べた陳列方式が採用された。

また、1929(昭和4)年には日本初のエレベーターガールが登場。「婦人職業の新進出」の見出しが新聞紙上に躍ったそうだ。さらに、その翌年には地下鉄上野広小路駅と地下売り場がつながり、地下鉄の駅と直結した日本初のデパートとなる。以降、この構造が多くのデパートに取り入れられた。


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