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東京 屋上物語 第2回 シブヤ西武

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「からくり時計」の記憶

開店当初からスタイリッシュなイメージだったシブヤ西武だが、園児時代の自分の記憶のなかには、いまひとつそうした印象にそぐわない情景が刻み込まれている。

当時、叔母さんと西武に行くと、決まって最上階のレストラン(「エーデルワイス」という店名だったような……)で食事をした。その際、叔母さんは必ずウェートレスに「窓際の席、空いてますか」と確認する。空いていない場合はわざわざ時間をずらしたりした。目的は屋上にあった「からくり時計」(どういう位置関係だったのか忘れたが、なぜか屋上の時計台をレストランのある階から眺めることができたのである)。

「からくり時計」のフラミンゴ城。30分おきに兵隊さんたちがファンファーレを高らかに吹き鳴らし、バルコニーからシンデレラ姫と王子さまが現れてごあいさつ。シンデレラつながりで、周囲にはかぼちゃの馬車を模したモノレールが走っていたそうだ

当時の僕は、食事をしながらこれを見るのが大好きだったらしい。細かい部分はほとんど覚えていないのだが、ご飯の最中に叔母さんが何度も時計を確認し、「もうすぐよ、もうすぐよ」と言っていたこと、そして突如(30分おきだったらしい)、ズラリと並んだ近衛兵(?)がいっせいにラッパを吹き鳴らしたことだけは覚えている。

しかし、こうした子ども向け・ファミリー向けの設備と、シブヤ西武のクールなイメージは、どうも不釣り合いのような気がすると長らく気になっていた。記憶違いではないか、と思ったこともあったのだが、今回の取材により、シブヤ西武にもファンタジックな屋上遊園地「おとぎの国」があったことが判明。

現存する写真や資料はきわめて少ないが、見る限りかなり大規模で凝ったつくりの施設であることに驚き、同時に、これだけ素敵な遊園地があったのに、覚えているのは「からくり時計」のみという自分のアンバランスな記憶力にもビックリである。


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『時代の旅人』

時代を振り返ると、遠い記憶の中で懐かしい光景が甦ります。 子どもの頃に流行った遊び、テレビ、アニメ、映画、音楽、スポーツ、駄菓子屋で買ったあのお菓子、ジュース、おもちゃ、カード、ブロマイド……。
『時代の旅人』のコンセプトは、あの時のドキドキやワクワクを再現することです。

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