HOME > 特集 > 忘れられない名画 ~昭和の名作映画を語る~ > 第13回「独立機関銃隊未だ射撃中」
映画館「ラピュタ阿佐ヶ谷」の協力のもと、忘れられない昭和の名作映画を紹介。映画黄金時代を彩ったあこがれのスターが、再び銀幕でよみがえります。
戦争映画の隠れた傑作
「独立機関銃隊未だ射撃中」
主演・三橋達也/監督・谷口千吉/脚色・井手雅人/配給・東宝/白黒92分/昭和38年

あらすじ
昭和28年8月のソ連国境。山根班長ら重機関銃トーチカ・キの3の守備兵はソ連軍のすさまじい砲撃を受けながらも戦線を死守していた。やがて優勢なソ連軍侵入の報に一同は遺書をしたため、最後の戦いへ。味方は全滅し、なおも抗戦する山根班長ら。だが、やがて戦力と呼べるものはほとんどなくなり、追い詰められていく。
みどころ
終戦間近のソ満国境付近。重機関銃トーチカ“キの3”の守備兵たちは、すさまじい砲撃のなか、次第に追いつめられていく―。充満する息づかい、情報が遮断された閉塞感。あるものは戦争に疑問をもち、あるものは命令を粛々と遂行し・・・・・・トーチカという密室空間の中で繰り広げられる濃厚な人間模様を描いた異色の戦争アクション。極限の状況に置かれた兵たちの衝撃的なラストには思わず息をのみます。また、本物の機関銃を使用して撮影された迫力満点の戦闘シーンにも注目。戦争映画の隠れた名作です。
時代背景
10代後半から20代の時に第二次世界大戦を経験した、いわゆる“戦中派”の岡本喜八監督による戦争映画「独立愚連隊」が1959(昭和34)年に東宝製作で公開されて大ヒット。シリーズ化されたほか、“戦争アクション映画”が多数制作されるようになり、本作はそのなかの隠れた名作として人気を博した。
キャスト
山根銀次郎軍曹(三橋達也)、渡辺子之次上等兵(佐藤允)、堺左千夫(金子源吉一等兵)、原昌志一等兵(太刀川寛)、白井春男二等兵(寺田誠)
戦争ものなのに密室劇、という異色の作品。衝撃的なラストを迎える本作ですが、シナリオとは違うラストになっているのも見逃せません。シナリオは映画館ロビーにて展示中ですので、併せてお楽しみください。
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