HOME > 特集 > 忘れられない名画 ~昭和の名作映画を語る~ > 第3回「かぶりつき人生」
映画館「ラピュタ阿佐ヶ谷」の協力のもと、忘れられない昭和の名作映画を紹介。映画黄金時代を彩ったあこがれのスターが、再び銀幕でよみがえります。
ロマンポルノの巨匠・神代辰巳の記念すべきデビュー作
「かぶりつき人生」
主演・丹羽志津/監督・神代辰巳/原作・田中小実昌/配給・日活/昭和43年
あらすじ
ストリッパーの母・笑子の結婚を機に、親子水入らずで暮らそうと思った洋子だが、母のみじめな生活ぶりに幻滅。自暴自棄になった洋子は自らもストリッパーとなると、その若く美しい身体を武器に人気を集め、スターへの道を歩んでいく。後に日活ロマンポルノで活躍する神代辰巳監督の記念すべきデビュー作で、母子の愛憎劇を滋味豊かに描く。
みどころ
女の逞しさ、哀歓を描き出す本作では、後の神代作品に通じる「女性」をテーマにしている。若い肉体を武器に奔放に生きる娘とは対照的に、他人の目を隠すようにサングラスをかけて踊る母が印象に残る。主役を演じた、殿岡ハツエは、当時、世界を股にかけて活躍していたダンサー。彼女のスピーディーかつパワフルなダンスも見どころだ。
時代背景
本作が公開された昭和43(1968)年、テレビの普及により映画産業は斜陽の時代を迎えていた。中でも日活の経営は厳しく、本作も大きな成功を収めることができなかった。しかし昭和46(1971)年、生き残りをかけて「ロマンポルノ」路線を打ち出すと、日活の業績は回復。神代監督も、「四畳半襖の裏張り」や「赫い髪の女」など数多くの傑作を生み出す日活ロマンポルノのエースとして活躍した。
キャスト
丹羽志津(洋子)、殿岡ハツエ(笑子)、玉村駿太郎(勝チン)、中台祥浩(坂本っちゃん)、花恵博子(秋子)
女の哀歓をテーマにしている神代作品には、実は女性ファンが多いんです。今回上映する「かぶりつき人生」は一般作ですが、ロマンポルノとは違った神代演出が楽しめる貴重な作品なので、女性にもオススメです。

9月11日・12日、14日~17日 午後9:10より上映
[住]杉並区阿佐ヶ谷北2-12-21
[電]03-3336-5440
[HP]http://www.laputa-jp.com/
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四畳半襖の裏張り [DVD]
永井荷風の「四畳半襖の下張」を“エロスの名匠”神代辰巳が映画化したエロスドラマ。米騒動やシベリア出兵が世間を震撼させた大正中期の東京の花街を舞台に、花柳界を巡る男と女の悲喜こもごもを綴る。“日活名作ロマンシリーズ”。R-18作品。 |
